この意味わかる?おさまりが良い悪い
家づくりの現場では、たくさんの職人さんが入れ代わり立ち代わり、
施工の手として入ることで、何カ月もかけて「家」になっていきます。
プロの仕事が繰り広げられている現場では、あまり耳にしない独特な言葉が飛び交います。
あまりにも意味不明すぎて、ちんぷんかんぷん。
話についていけず「翻訳アプリがあればなぁ」と思うことすらあります。
その代表格が
「 お さ ま り 」
漢字で書くと「納まり」
現場にいると、必ずと言っていいほど耳に飛び込んでくる言葉です。
現場に運び込まれた部材や素材を、どう使って、どう組み立てていくか、
現場ではコレが重要な議題になることが多々あります。
ある部材と部材、素材と素材、デザインとデザイン、空間と空間など、
2つ以上の部材や素材やデザインが接するところには「おさまり」が発生します。
つなぎ目を「きれいに」「かっこよく」つなぎ合わせると、「おさまりが良い」とされます。
「おさまりが悪い」とは、反対に「きたない」「かっこわるい」芳しくない状況を意味します。
「おさまり」とは、完成した「見た目やデザイン」についてのことだけをいうわけじゃありません。
どういう方法でつなぎ合わせるか「細工の方法(おさめ方)」もおさまりに含まれます。
職人さんにとって「おさまりの良し悪し」が、どこでどう判断されるか?
そのコダワリ方に「職人さんのポリシー」が感じられます。
良い仕事をするため、効率よく、間違いなくコミュニケーションをするための道具としての言葉が「おさまり」なんです。
職人さんの話が少しでも理解できてくると、
「そんなところまで気にして家づくりをしているんだ」など発見があるかもしれません。
現場を訪れた際は、ぜひ職人さんの会話に耳を傾けてみてください。