デザイン性だけにこだわらず

サーファーズハウスやガレージハウスなどのアメリカンハウスは、海外の街並みを思わせる外観などから男性にも人気の住宅です。またサーフィンなどのマリンスポーツはもちろん、アウトドアやDIYを趣味にする人々にとっても実用性が高い住宅と言えるでしょう。しかし特徴のある構造のため、設計時には注意しなければならないこともあります。そこでサーファーズハウスやガレージハウスの建築において、気をつけるべき点を考えましょう。

サーファーズハウスの注意点

異国の海辺の街をイメージさせるサーファーズハウスは、開放的な間取りとウッドデッキが特徴です。またデッキを覆うためのカバードポーチが多くの住宅で設置されています。そんなサーファーズハウスの建設において注意点は、スペースの確保です。ウッドデッキの占める割合や、カバードポーチを設定する広さなどをしっかり検討する必要があります。あまりにもデッキの広さにこだわりすぎてしまい、庭のスペースを確保できなくなっては本末転倒です。またカバードポーチの設置にはコストもかかります。カバードポーチの設置は、壁のない部屋を作ることと同等のコストが発生するので、事前に予算を検討することが大切です。ほかにも、ウッドデッキは木材ゆえ雨や風による経年劣化が発生します。定期的なメンテナンスが必要なので注意が必要です。

ガレージハウスの注意点

ガレージハウスは車の保管だけでなく、ガレージが直接住居内に繋がっていることから、機能性の高さも注目されています。また車を盗難やいたずらから守ることもでき、防犯面におけるメリットもあります。しかし注意すべき点もあります。とくにガレージがまとまったスペースを占めるので、居住空間が限定されてしまいます。多くのガレージハウスでは、1階にガレージが配置され、上の階が生活空間となっています。そのため家族構成などを考慮し、生活空間を十分確保することが大切です。場合によっては、生活空間とガレージとの線引きを行う必要も出てくるでしょう。またガレージに保管できる車の台数には限りがあります。途中から新たに車が増えた場合、ガレージでの管理が難しくなるので注意しましょう。ほかにも自宅前の道路が狭い場合、安全性にも配慮する必要があります。ガレージから車を出す際に歩行者が確認できるよう、見通しの良さが確保できる設計を行いましょう。サーファーズハウスとガレージハウスそれぞれの構造における特徴を踏まえて、こだわりのアメリカンハウスを検討していきましょう。