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ニッチ!ニッチ!!ニッチ!!! 使い道は無限大

夢の帰りたくなる住まい。

毎日の暮らしをもっと便利で心地よいものにしたいものですよね。

ここでは、インテリアにワンポイントが欲しいとき、ちょっとした収納が欲しいときのアイデアをご紹介します。

ニッチ」とはどういったもの?

ニッチ(niche)とは壁の厚みを利用して壁の一部を凹ませて作った収納スペースのことです。

建築用語でくぼませて作り出す空間」を指します。

ニッチは壁の厚みの中に納めるため、壁から出っ張らず、部屋の導線を妨げにくい利点があります。

見た目もスッキリと広々、本来であれば壁である限られたデッドスペースを活用した収納方法です。

 

ニッチをどこに造って、どのように活用すればよいか。

まずニッチがあると便利な間取りや、その活用アイデアをご紹介します。

【1.スイッチ類をまとめる】玄関、ダイニング

インターホンや照明・給湯器などのスイッチをただ並べるだけだと、何となく味気なかったり、ごちゃついた印象を受けてしまいます。
ニッチを正面から見れば、スイッチがある場所としてわかるものの、横からは見えずらくなります。
ニッチの中にまとめるだけで、スッキリとした印象になり、操作が一ヶ所ですみ便利になります。

<ニッチにまとめるコントローラーやスイッチ類の例>

  • インターホン
  • 給湯器、太陽光発電、床暖房、玄関鍵、全館空調などのコントローラー
  • スイッチ(照明、シーリングファンなど)、ライトコントローラー、コンセント

【2.飾り棚として】玄関、リビング、階段等

ギャラリーのように、趣味のものや写真、花瓶や絵を飾るインテリアディスプレイとして

 

【3.収納として】玄関、リビング、キッチン、洗面、トイレ等

小物収納に便利です。奥行きも10cmほど、収納量は多くありません。

日用品や調味料など、よく使うものの一時置き場として役立ちます。

<特に効果的なニッチを活用した間取り>

    • 玄関:鍵やスリッパを収納し、使いたいときにさっと取り出せる。
    • リビング:雑誌・ティッシュなど、生活感が出やすい小物の仮置き場所に。
    • キッチン:スパイス・調味料・キッチン用品の収納に便利。
    • 洗面:洗面用具・掃除用具などの一時置き場として活用。
    • トイレ:スマートフォン・トイレットペーパー・掃除用具・消臭剤などの一時置き場として活用。

  ※キッチンのシンク前にニッチを作る場合は濡れても大丈夫な素材を選ぶべし 

 

作れる場所やサイズが限られる

ニッチは、住宅内のどの壁にでも設置できるわけではありません。

住宅の壁の構造を見てみると、外壁に面していない壁の柱と柱の間に空間があります。

その壁の内部空間を利用し、凹みを「作り棚」にして利用するというわけです。

以下の点に注意が必要です。

  • 外壁に面する壁(断熱材が入っている壁)、構造上抜くことのできない壁には、作り付けられません。
    断熱材をや耐力壁をくり抜くと、建物の断熱性能や耐震性能が落ちてしまうからです。
  • 配線や配管などを通す壁の部分に干渉してしまう場合も、作り付けられません。
  • 壁内部の空間を利用してつくるため、その厚さが十分にある場所のみ設置可能です。
    ニッチの奥行きは壁の厚みが基準になります。

ニッチに個性を出すための一工夫

ニッチは「見せる収納」としても「隠す収納」としても使え、デザインにちょっとした工夫を加えることで、よりおしゃれな空間作りにも活かせます。

【1.タイルや壁紙】
ニッチの一面だけの壁をタイルやアクセントクロスでうまく彩ると、よりおしゃれなアクセントになります。

【2.形状】
正方形だけと思い込んでいませんか?
正方形や長方形(縦長や横長)以外にも、上部を三角形やアーチ形にするなど、個性を持たせることも可能です。

 

注意しなければ失敗することも

ニッチは、使う場所によって効果が変わるため、大きさや高さ・バランス・配置等を工夫する必要があります!

なぜなら収納は「見た目の美しさ」だけでなく「使いやすさ」も重要だからです。

ポイントは

  • 取り出しやすい、使いやすい配置(導線に問題ないか)
  • 物の種類に応じた適切なスペース割り当て(想定したとおりに使用できるか)

「なんとなく」で作ると残念な結果になりかねません。
どのようなことに気を付けたらよいかと言えば・・

 

【1.何を置くか決めておく
何も置かないニッチほど不自然なものはありません。ニッチだけがポツンとある状況は避けたいですね。
想定しなかったものを置こうとしても、サイズが合わず置けないことも考えられます。

【2.つくりすぎに注意!】
ニッチはホコリが溜まりやすいので、多く作りすぎると、それだけ掃除が面倒になります。
部屋の統一感が失われてしまうなんてこともあります。

【3.余裕を持ったサイズを】
ニッチに納めたスイッチやリモコンは、いずれ取り換え時期がきます。
将来スイッチを取り換える際、ニッチに収まらない可能性も出てきますので、ぴったりサイズには注意が必要です。


ニッチの使い方はアイディアしだいで無限大です。
おしゃれなだけではなく機能性も抜群。

自由だからこそどうしたらよいか迷ってしまいますね。

今回ご紹介したポイントを参考に、自分のライフスタイルにぴったりのニッチ活用アイデアを見つけて、毎日の暮らしをもっと便利で心地よいものにしてみてください!