グループ 3113

家づくりの素材の話~カウンターの顔「天板」選び~

 

大工さんが建築現場で造り付けてくれる「造作カウンター」

 

作業スペースとして活用する最上面の板部分のことを”天板(てんばん)”と呼びます。

天板は最も目立つ、カウンターの顔とも言える箇所です。


天板に使う素材の選び方しだいで、カウンター印象や使い勝手は違ってきます。

一言で「天板」といってもさまざまな種類があり、その素材によって特徴や使用感が異なるからです。


愛家の造作カウンターでは「木の素材感」にこだわり、特に”たわみ”や”反り”にくい「集成材」を選んでいます。

ココでは「集成材」について、少しだけお話ししてみましょう。

 

【集成材とは】
ブロック状にカットした木材を張り合わせて大きな1枚の板にしたものです。

【集成材の特徴】

・木の温もりを味わえる
・強度や品質のばらつきが少ない
・反りや割れの心配が少ない
・無垢材と比べて安価で手に入りやすい

 

【天板の厚み】

・幅が長くなるほど、板は”たわみ”やすい
・奥行きが大きくなるほど、板は”反り”やすい

このサイズによる”たわみ”や”反り”が出ないように、愛家では「厚み30mm」の集成材を使用しています。

 

「集成材」と言ってもたくさんあります。樹種の特性や個性もさまざま。

愛家では造作カウンターの天板によく使う「集成材」の樹種は、”ラジアータパイン材”と”ゴム(ラバーウッド)材”の2樹種。

 

【① ラジアータパイン集成材の特徴】
マツの木の一種。北米産、ニュージーランド産、チリ産のもの。

・素朴で温かみのある木目
・明るめのトーン(白っぽいもの~黄味の強いものまで)
・年を経るごとに落ち着いた飴色に変化する
・表面が滑らかで柔らかい材
・傷がつきやすいので、カウンターの上で書き物をする用途には向かない
・愛家標準の「パイン床材」と合わせたい場合

 

【② ゴム集成材の特徴】
天然ゴムの樹液(ラテックス)が採れるゴムの木、東南アジア産のもの。

・柔らかく穏やかな木目
・淡めのトーン(淡い赤みのあるもの~黄味の強いものまで)
・表面が滑らかで硬めの材
・カウンターの上で書き物をする用途向け(パイン比べて筆圧で凹みにくい)
・愛家標準の「オーク床材」と合わせたい場合

 

木といっても、それぞれに個性や特性があります。

木目がはっきりしているもの、優しくて穏やかなもの。

手触りがやわらかくて温かみのあるもの、硬くて重厚感のあるもの。

 

木の個性知り、さらに用途や空間に合うかどうか考えてみるといいですね。