グループ 3113

風をつかまえろ

窓を開けたのに全然風入ってこない??

ココの窓開けると凄い風が抜ける

という経験がないでしょうか?

 

ただどうしたら風の流れが生まれるのか、分かっているようで分かっていない。

 

まず風の通り道を生み出すポイントを考える前に・・・

 

そもそも家の中に風を通すことで、「涼しさ」以外に、どんな嬉しい効果が得られるのか。

整理してみましょう。

  1. 温度の調整(エアコンの負担を減らせる)

  2. 過剰な湿度の調整(結露を防ぎ、カビやダニの増殖を防ぐ)

  3. 嫌な匂い・花粉やホコリ・有害物質の排出(アレルギーやシックハウス症候群の予防)

  4. 二酸化炭素の濃度を下げ、酸素の濃度を上げる(酸欠による、だるさ・めまい・集中力低下の防止)


風通しの良さは、部屋の空気を「キレイ」で「新鮮」に保つ効果があるわけです。

空気の汚れは目に見えにくいので、「風通し(換気)が足りていない」ことには気づきにくいもの。

最近の住まいは『気密性』が高く、汚れた空気が部屋の外に出にくくあります。

 

では風の通り道はどうやってつくれるのか?

ココで注目したいのが「窓と風の動き」です!

1つ目は窓の種類「風をうまくキャッチすること」

壁に沿って吹く風を、素通りさせないで、うまくつかまえる。

風はまっすぐに進みますが、何かにぶつかれば向きを変えます。

「引違窓」や「上げ下げ窓」では、正面からの風がなければ、壁に沿って吹く風は素通りしてしまいがち。

正面からの風はもちろん、横から吹き抜ける風もつかまえる「縦スベリ窓」。

「縦スベリ窓」は、風を取り入れる役割を持った窓と言えます。

2つ目は開ける窓の数「つかまえた風をうまく追い出すこと」

風通しには、入口だけでなく、出口も必要です。

「入口」に大きな窓をつけていても、「出口」になる窓がなければ風は抜けません。

抜け道(風の出口)のない部屋の空気は、うまく風は流れにくく、空気の淀みは解消されません。

2か所窓を開けることで、1か所の窓より風通し(換気効果)は「約10倍」にもなります。

風は「入口と出口」をつくってあげる事で流れていくのです

 

3つ目は窓の配置「家の中に風の通り道を増やすこと」

「縦スベリ窓(開閉方向)」を逆に取り付けると、より風が入りやすく出やすい窓になります。

壁に沿って横から吹く、左右2方向からの風にも対応できるからです。

 

窓が1つしかない部屋は、どうしたらいい?

窓が1つしかなく、廊下や別室に繋がる扉は閉めたままという部屋の場合、

窓を開けるだけでは効果的な換気は見込めません。
室内に残っている空気が邪魔をして、新鮮な外の空気が部屋の中に入ってこないからです。

 

扇風機を置くだけで効果的に風通し(換気)を行うことができます。

まず扇風機を窓のそばに置き、外に向けて送風し、部屋の空気を強制的に押し出してみてください。

すると、窓の外から新鮮な空気を
呼び込むことが可能です。
逆に扇風機を室内に向けると、汚れた部屋の中の空気が外に出ないで、部屋の中にとどまる恐れがあるからご注意を!!

この方法で、1つの窓を開けたのみよりも「約25倍早く」換気が可能というシュミレーション結果がでています
富士ホールディングス株式会社 

 

このように快適空間は窓から生まれます。

最大のコツは、窓を利用して『風の入口』、『風の通り道』、『風の出口』を確保することなのです。