デザイン性の高いアメリカンハウスだからこそ入年な防犯対策を
隙を見せない空間づくりが重要
いくらデザイン性にこだわったアメリカンハウスであっても、防犯を意識することはとても大切です。防犯対策を怠った家は、空き巣などから「隙のある家」とみなされ絶好の標的とされてしまいます。デザイン性の高いアメリカンハウスではどのように防犯に気をつければいいのでしょうか。
開放的な空間に潜むリスク
多くのアメリカンハウスでは、視覚的に空間を広くみせるため、開放的な設計になります。そのため視線を遮るものが少なく、防犯面で注意すべき点が発生します。特にサーファーズハウスのような、庭やウッドデッキが通りに面している場合、家の中が見えやすくなっている可能性があります。家の中が丸見えになっていると、家族構成や生活状況を把握されてしまうリスクがあります。これはサーファーズハウスだけに限らず、平屋のアメリカンハウスにおいても同様です。対策としては、通りに垣根や柵の設置やカバードポーチを使い、目隠しとして活用する方法があります。目隠しの有無で、家の外からの見え方が大きく変わります。ただし垣根の場合は、葉がのびることで、逆に死角を作る可能性もあるので、適宜剪定などのメンテナンスを行う必要があります。他にも空き巣などの不審者は、窓ガラスを割って侵入することも考えられます。あらかじめ窓には、防犯ガラスや二重サッシを採用しておくことで対策をとっておきましょう。
ガレージや吹き抜けにも入念な防犯対策を
ほかにもガレージハウスのガレージは、防犯対策がとられていないと、空き巣にとって宝の山となりかねません。またガレージに置かれた車やバイクは、盗難だけでなくいたずらによるリスクもはらんでいます。シャッターの設置はもちろんですが、センサーライトや防犯カメラを設置し、被害に遭う確率を少しでも下げることが大切です。ほかにも、吹き抜け設計にした住宅も注意が必要です。吹き抜け窓は大きいほど採光性が高く、部屋全体を明るくしてくれます。しかし窓が大きい場合、自宅よりも高い土地から家の中が丸見えになっている可能性があります。また、吹き抜け窓から隣の家が見えてしまうということも考えられます。このように吹き抜け設計にした場合、防犯面とプライバシーにおける注意が必要です。設計時に窓の高さや大きさを十分に検討するほか、ロフトがある場合は、荷物の配置を工夫することで対策をとりましょう。防犯において大切なことは、死角を作らないことです。侵入しやすい場所や隠れやすい場所を極力なくし、隙のない空間づくりを心掛けましょう。